圧迫感が少ないローベッドは日本の住宅に合っている
子供から大人までその使いやすさから人気を集めているベッドの一つがローベッドです。
多くの種類があるのが一つの特徴であり、スタイリッシュでカッコ良いデザインのものもあれば、子供にぴったりのコンパクトサイズのもの、また女性向けのかわいらしいデザインのものもあります。
比較的評判の良いタイプのベッドではありますが、これから購入して使っていこうと考えているのであれば、気になるメリットやデメリットなどを押さえておきたいところです。
実際のところローベッドには数多くのメリットがありますが、その一つ目にあげられることは、開放感があって見た目がすっきりしていることです。
購入する人の多くは、部屋を広々と使うことができそうだという考えから購入に至っています。
背の高いベッドと比べた場合に、ローベッドの場合には比較的に床に近いので、空間を使用する面積が小さくなります。
これにより部屋に広々と新た印象を与えることができるでしょう。
たとえ狭いワンルームの部屋に置いたとしても、圧迫感を感じることはそれほどありません。
本来日本人は畳の上で生活してきたこともあり、日本人のライフスタイルにはぴったりの高さと言えます。
そして特有の低さに落ち着きと安心感を感じる人も多く見られます。
ベッドの下に収納スペースのあるタイプも魅力があるかもしれませんが、この場合にはどうしても寝る位置が高くなってしまいます。
寝る位置が高いことによって、落ちてしまうのではないかと不安に感じる人も多いものです。
特に寝像が悪い場合には、落ちてしまうのではないかと心配してゆっくり眠ることができません。
ローベッドの場合には、たとえ寝ている間に落ちてしまったとしても、それほど高いわけではないので体に与えるダメージも少なく済ませることができるでしょう。
落ちてもけがの心配が少ないという理由から、子供に与える親も非常に多くなっています。
通気性が良いのはローベッド
さらには通気性が良いこともメリットの一つと言えます。
ローベッドはすのこを床板に採用しているものが多いので、ベッドの下の通気性に優れている特徴があります。
同じ低さのベッドにフロアベッドがありますが、このようなものは床にはり付いた状態で設置することになるので、通気性が悪くなってしまいます。
通気性が悪いとカビの心配が出てきますが、ローベッドの場合にはカビの心配も減ることでしょう。
寝ている間には、気がつかないうちにかなりの汗をかいていて、寝具は寝ている間の汗をかなり吸い込んでいます。
特にマットレスは湿気が吸収されるので、湿気を逃す必要があります。
通気性が悪ければ湿気が逃げる道がなくなってしまい、マットレスの裏にはカビが発生しやすくなるでしょう。
これらを防ぐためにもマットレスを立てて乾かしたり、室内を換気するなどの対策が重要となります。
ロータイプの場合にはほかのタイプのベッドに比べると通気性がよい構造となっているので、比較的カビ対策が軽減されることになります。
このようにさまざまなメリットがありますが、反対にデメリットとしてあげられることは、同じ低さのフロアベッドよりもやや割高になってしまうことです。
ロータイプの場合には使う材料が増えてしまうので、どうしても割高となってしまいます。
しかし収納ベッドなどの材料や機能が多いものと比べた場合には、比較的リーズナブルな価格帯となっていることでしょう。
デメリットも考慮して考えてください
そして低い位置から立ち上がりにくいことがデメリットに挙げられます。
特有の低さが反対にデメリットになってしまうということです。
しっかりと座り込んだ状態であるため、寝起きする時にはお尻を上げにくい状態になっています。
必要以上に踏ん張りが必要だったり、腕の力も必要となるでしょう。
深く沈みこんだソファから立ち上がろうとした際に、なかなか立ち上がりにくいのをイメージすると分かりやすいかもしれません。
特に腰痛を患っている人や、足腰が弱い高齢者などには不向きと言えます。
またハウスダストにも十分な注意が必要です。
近年ではハウスダストのアレルギーを持つ人も増えてきていますが、アレルギーの原因となるハウスダストは、床に落ちているものだけではなく、床に近い付近に数多く舞っている特徴があります。
床に布団を敷くよりも良いかもしれませんが、床に近い部分で寝ていることには変わりないので、特にアレルギーを持っている人は注意が必要です。
そして寝ている時に寒さを感じやすくなるのもデメリットと言えるでしょう。
空気の性質は暖かい空気が上にあがり、冷たい空気が下がる傾向にあります。
このことから部屋の床に近い部分は温度が低くなってしまいます。
特に床がフローリングの場合には、床下からの冷えが伝わりやすくなります。
寒がりな人にとっては一つのデメリットと言えるでしょう。
場合によっては、サーキュレーターを使ったりコルクマットを敷くなど、防寒対策が必要となるでしょう。
最終更新日 2025年6月10日