アソビコインはアソビモ株式会社が発行する仮想通貨です。
アソビモ株式会社はオンラインゲームを楽しんでいる人たちの間では有名な企業で、開発したゲームのダウンロード数は5000万を超えます。
オンラインゲーム業界では最大手なのはもちろん、15年以上も積み上げられてきた実績は様々な賞として認められています。
アソビコインはこのような信頼性の高い企業から2018年に発表されました。
アソビコインの特徴
まだまだ歴史の浅い仮想通貨ではありますが、デジタルコンテンツの売買を目的にするなど目新しさで注目を浴びています。
ゲームに熱中したことのある人で経験しやすいのは、新しいゲームがリリースされたり飽きたりして遊ぶのを辞めることです。
辞める時の寂しさもありますが、それ以上にそのゲームにたくさん課金していた場合お金をもったいなく感じてしまいます。
アソビモ株式会社は遊び終わったゲームのアイテムを有効活用できるように、この仮想通貨を導入しました。
具体的には専用のストアで希望のアイテムを売却すれば、アソビコインが手に入りそれを使って他の武器を買うことができます。
武器がレアであるほど高値を付けられるため、お金や時間をたっぷりかけて遊んだ人ほどゲームを辞めた時に得られる利益が大きくなります。
その利益で次のゲームを楽に課金できるという良い循環が生まれるため、様々なゲームに触れてみたい人にとてもオススメです。
これまではゲームデータはユーザーに所有権がなかったため、売買することが許されていませんでした。
ブロックチェーンとは
売買を可能にしたのはブロックチェーンという技術です。
ブロックチェーンでは取引の管理を1ヶ所ではなく複数のコンピューターで行います。
分散させたコンピューターに取引の最初から最後までを公的に記録させます。
この記録のブロックが複数のコンピューターを使ってチェーンのようにつながるためブロックチェーンと呼ばれます。
この技術の特徴は取引の情報を改ざんできないという点です。
一部分を改ざんしようとすると、全てのコンピューターで情報の書き換えが行われるためすぐに発覚します。
悪意のあるデータ改ざんができないためユーザーがお金儲けのためにレア武器をコピーするといった不正行為を防げます。
これによりゲームデータの所有権を確定することができ、個人間での売買が行われるようになりました。
ブロックチェーンを利用すれば、1ヶ所のコンピューターがシステム障害で正常に動かなくなっても、分散された他のコンピューターでカバーできるのも安定的にコインを使えるメリットとなります。
法整備が十分ではない仮想通貨を扱う場合、安心安全に利用できるかがとても重要です。
安全性も高い水準に保っている
アソビモ株式会社はブロックチェーンを導入することで、安全性も高い水準に保っています。
またこの取り組みはゲームを楽しむ人だけでなく、コンテンツの権利者を守ることにもつながります。
例えばリサイクルショップで中古CDを売買しても、収益は権利者に渡りません。
一方でアソビモ株式会社が用意する専用のストアで中古データを売買すれば、権利者に収益が支払われるシステムになっています。
以前漫画を違法でオンライン上にアップロードすることが大問題となりましたが、ブロックチェーンを使えばデータを書き換えられないためこのような問題も発生しません。
ゲームの著作権が守られていればディベロッパーたちがさらにモチベーションが上がり、これまで以上に良いゲーム作品に出会える可能性が高まります。
仮想通貨に馴染みがない人たちに向けて、キャンペーンも行っています。
アソビモ株式会社が運営している「アヴァベルオンライン」
アソビモ株式会社が運営している「アヴァベルオンライン」では、アソビコインを賞品にしたこともありました。
最大で500万円相当のコインをもらえるという魅力的なイベントで、これらのエアドロップを通して知名度を拡大させています。
次の実施日時などは決まっていないため、イベントに乗り遅れたくない人はこまめに情報をチェックしましょう。
懸念されるのは上場するかなどの取引に関する情報が少ないことです。
多くの人は様々な仮想通貨が集まる取引所で売買したがるため、上場する方が需要が高まります。
まだ価値がそれほど高くない点も、わざわざ有名な仮想通貨を外してアソビコインを利用するメリットがないと評価される原因となっています。
現在は海外の取引所でICOを開始しており、投資先としてメリットが出るのは上場してからという見方があります。
それでもゲーマーたちからの注目度は非常に高く、ICOとしてのプレセールはすぐに完売しました。
まとめ
取引所で通貨として売買することはできませんが、専用のストア内では順調に利用者が増えています。
アソビコインの総発行数は165億枚を超えており、将来的には1000以上のゲームで使えることが目標とされます。
提携しているゲームでしか使えないため、対象ゲームが増えるのは利用者の規模を増やす最も良い手段です。
最終更新日 2025年6月10日