税理士の公認会計士も含んだ平均年収は平成27年の賃金構造基本統計調査では、約718万円で一般の平均年収よりは高い水準です。
平成26年の第6回実態調査報告書では、開業した人は平均744万円・社員は886万円・補助は597万円と結果がでていて、広い所得分野になっていて補助比べて差が大きいと言えます。
税理士は比較的独立開業しやすい
税理士は他の仕事と比べると比較的独立開業しやすいと言われていて、資格を取得してから独立を目指す人も多いですがこれだと事業主になり、クライアント確保や営業活動なども全て自分で行うことになるので知識だけでなく他の営業力なども身につけないといけません。
中には数千万円も稼ぐ高額所得者もいるので自分の力を試すにも良いですが、ただ資格業はここ数年では食べていけないとも言われたりしてます。
これにはいくつか理由があって、まず会計ソフトが企業の経理効率化に貢献していてこの会計ソフトも税務に関したある程度の知識がないと扱うのは難しいのですが、一般の会社員より税理士が仕事の効率アップに使うための認識がこれまでありました。
しかし、近年は企業で導入されているクラウドタイプの会計ソフトだと税務の素人も十分扱える利便性とわかりやすさがあり、仕事を依頼しなくても社内での税金計算が出来てしまうとも言われてます。
経理の仕事は効率化されることは望ましいことであり、税金計算がソフトで効率化されても、税務相談などの具体的で個別的な業務の方へ力を入れて人にしか出来ない専門性がある仕事に従事できる時間も出来ます。
ベテランなら長年培ってきたスキルや信用もあって新規顧客を獲得しやすい
当然ですが独立すると定年退職もなく、年配でも働く意欲がある限りずっと働けます。
ベテランの人は長年培ってきたスキルや信用もあって新規顧客を獲得しやすく、国税OBで税理士登録をされる人も税務調査などを行う側の視点を熟知しているので中小企業からの顧問依頼が多いです。
そのため若い人には仕事が来ないとも言われていますが、年配だとクラウドサービスやインターネットなど技術革新に対応しにくく、効率性だと若手の方が向いていることも多く年配と若手どちらに顧問を依頼するかは決められません。
一般的に若手だと熱心な対応が期待出来たりしますし、国税OBも税務調査にあうような経営だと不正もいつかは発覚しますしそのときにいても何の対処も出来ません。
登録をしている人の中には、弁護士や公認会計士の資格も持っていてこれらの資格と組み合わせて仕事をしている人も少なくないです。
弁護士が他の資格も取得すると、会社設立や確定申告などの税務、訴訟手続などの法務まで全て一人で行えます。
ただ、会社設立や税務・法務も高度な専門性がいる仕事で、全てを一人で行うのは大変難しく税金の計算や納税手続きに関しては税理士に依頼する企業も多いと言えます。
税理士として稼いでいくには
税理士として稼いでいくにはまずは大手の事務所に入ることで収入アップも期待出来て、日本には4つの最大大手事務所があってそれ以外は中小規模の事務所です。
大手だと税務申告書作成やレビューが主で、大手企業をクライアントにしているので高度で専門性がある仕事に関われます。
大手企業をクライアントにするため、選択必須科目で法人税科目の合格は必須ですし事務所での勤務経験や英語力を持っていると採用でも有利です。
独立だと平均年収なら大手の方が高いですが、個人の収入だと超高所得者だと開業している人が多くてこれも高い所得の人と低所得に分かれてます。
事務所を開けば必ずしも稼げるわけでもなく、まずは顧客獲得をしないと話になりません。
手段として一旦大手に就職してから信用を積み上げていき、実務経験を積んで顧客を開拓したり営業を学んでいきます。
大手でも独立でも仕事を獲得することは最後は人との信頼関係で成り立ち、顧客も人となりや熱意を見てから依頼するかを判断します。
すると自分という人間性やスキルなど、営業活動が欠かせず相手が何を望んでいるかも把握して、その期待に応え続ける活動が重要となってきます。
知識だけでなく人として社会人やビジネスマンとして、総合的な能力を高めていくことが重要です。
まとめ
資格を取得を目指した時の気持ちを思い出してみて、制度上複数回の受験が必要となる試験ですが、金銭的にも時間に関しても取得コストはけして安くはありません。
それでも目指すのは継続と挑戦の気持ちがあるからで、それを受験時代からクセとしてつけておくことで資格を取得して仕事をしてからも重要な要素となってきます。
地道に継続して多少失敗したとしても投げだすことなく、改善点を見つけ出してもっと挑戦していくことが成功パターンであり、これは受験でも実務でも違いはありません。
結局は、稼いで食べていけるかは受験生時代から持っている継続と挑戦の姿勢を崩すことなく、仕事にも打ち込んでいけるかで決まってきます。
難関の試験に合格し資格を取ることも重要ですが、取得してから今度は仕事として実績や知識を磨いていってさらに飛躍していくことが大事です。
引用元:「日本クレアス税理士法人 評判」
最終更新日 2025年6月10日