飲み放題について
居酒屋に行けば、ついつい頼んでしまうのは飲み放題です。
普通に注文すれば良いものの、そんなに飲まなくても頼んでしまいがちであり、値段を気にせずに何杯でも飲める安心感・お得感もあって注文してしまう人が多いでしょう。
人によっては元を取ってやろうと、たくさん飲む方もいまして、飲み方のスタイルもさまざまです。
そんな飲み放題は本当にお得な商品なのか、お店は儲かっているのかを考えてみたいと思います。
そもそも居酒屋が飲み放題を行なっているのは、さまざまな理由があります。
食べ放題にも通じる部分があるのですが、時間制限を設けている場合がほとんどです。
大抵の場合は1時間から2時間になりまして、この時間内であれば、いくらでも飲んで構わないといったルールとなります。
もし時間制限がないとしたら、いつまででも店に居座って喋ったり、楽しんだりする方が多いと思いますから回転率が悪くなります。
これを飲み放題にして多少損をしたとしても時間制限を設けた方が回転率が上がって新しいお客さんが入るから店は儲かります。
食べ物はあまり注文しない方も大勢いる
仮に時間制限がない商品しか販売していなかったらビールなどを追加注文して客一人当たりの儲けが多くなったとしても全体的な儲けは減ります。
だらだらと飲み物を注文したとしても、食べ物はあまり注文しない方も大勢いるので儲けはあまりないのです。
居酒屋のメニューを思い出して貰ったら分かると思いますが、飲み物はそれほど高くなく、ビールなどは安い部類に入るでしょう。
おつまみなどは場所代なども含まれているかもしれませんが、一般の店舗やスーパーなどで購入するよりも高い設定にされていることが多く、これは安くしてあるお酒と一緒に注文してもらうためにありますから元々お酒は安くしており、その他の部分で儲けようとしているのです。
ですから時間制限を設けていないと客の回転率が非常に悪くなり、食べ物で儲けようとしているのに、その注文が少なくなって店側の旨味が少なくなります。
飲み放題というのは店舗にとっても回転率を上げるために必要なことであり、客側にとっても好きなだけ満足がいくまで飲めるのでウィンウィンな関係と言えるでしょう。
生ビール一杯の原価が約150円程度だとしても10杯は飲まないといけない
店舗によって料金設定は異なりますが、元が取れるかどうかで判断した場合は大抵の場合は取れません。
安い設定の店舗でも2時間1500円程度になりまして、生ビール一杯の原価が約150円程度だとしても10杯は飲まないといけない計算です。
ただ10杯を飲むだけでも大変ですし、アルコールに弱い人だったら、その前に酔ってしまって飲めなくなってしまうでしょう。
これだけ考えると飲む分だけ頼めば良いと考えてしまいますが、好きなだけ飲んでいいからこその開放感や安心感があり、勢いでたくさん飲もうと嬉しくなってしまう、お得感があります。
損得だけを考えて注文する場合だと大抵は損をしてしまうので注文しない方が良いかもしれませんが、大勢で盛り上げるのには最適だと言えるでしょう。
先ほどの話に戻りますが、注文した全員が生ビールを頼むとは限りません。
チューハイやカクテルが好きな女性は多いですし、アルコールを飲まないけど一緒のテーブルで注文する事もいましてフリードリンクを飲まれる方もいるでしょう。
そうなりますと生ビール1杯の原価150円よりも、さらに低い原価になりますから店舗にとっては有難い注文となる訳です。
好きな時に好きなだけ飲めるというのが魅力
店舗側は単品で頼まれた場合でも儲けが出るような価格設定をしていることが多く、飲み放題の方が安くなる設定なので、誰と飲みに行くか、どれだけの人数であるか、何の集まりかによって注文方法を変えるのも良いかもしれません。
基本的に好きな時に好きなだけ飲めるというのが魅力になりますから原価がいくら、どれくらい飲めば得をすると考えてしまいますと、大変であり満足して飲めなくなってしまいます。
本当はサワーやチューハイが好きだけど原価が高いからといった理由だけでビールを飲んでいる方もいますけど、上手く考えて利用してください。
最近では2時間などの長時間だけではなく、30分間などの短時間で安く設定している店舗も増加しています。
全てセルフサービスなら遠慮なく利用できると思いがちですけど、取り行く時間、席に戻る時間、飲む時間など意外と30分は短くて、ゆっくりと楽しむことができません。
価格の方も安いことは安いのですが、2時間分で計算すると通常のものと変わらない相場設定となりまして、それほどお得というものではないのです。
このようにサービス自体は昔からあり、多くの方に利用されているのですが、お得かどうかと言われれば損をしていることがほとんどです。
しかし、好きなだけ飲める気持ちは、頼めば頼むほど支払い料金が増えて我慢しながら1杯ずつ注文するよりも気楽になりまして、とても開放的であり、お酒を楽しく飲みたい、大勢の仲間と一緒に楽しみたいという時に最適ではないでしょうか。
最終更新日 2025年6月10日