生活

神社と寺院の違い

2023年1月6日

日本には宗教の自由があり、そのためか様々な宗教があります。
さらに宗教を超えて行事が行われており、これほどまでに自由に様々なことが行える国は日本だけと言っても過言ではありません。
仏教と神道が日本には根付いていますが、たとえ仏教徒であってもキリスト教の行事であるクリスマスは行いますし、逆に年始には神社や寺院に参拝し、願い事などをすることもあります。
このようなことから若い世代ではそれぞれの宗教の違いが見えにくくなっています。

【2022年特集】観光タクシーを活用して旅行を楽しもう

お寺は仏教の宗教施設で神社は神道の宗教施設

特に間違えやすいのがお寺と神社であり、お寺は仏教の宗教施設で、神社は神道の宗教施設になります。
仏教は日本由来の宗教のように感じますが、実際にはインドで生まれたお釈迦様を開祖としており、大陸から中国、そして日本へと伝来しました。
いろいろな宗派がありますが、どの宗派もお釈迦様を教祖としています。
お寺には観音菩薩や釈迦如来など仏を祀っており、仏像をいつでも見ることができるようになっています。
神道は日本古来の宗教であり、特定の開祖は存在しません。
大変多くのものが神とされており、山や森、風や海など自然物を神としていることが多く、中には土地や人、物も神ととらえることが多いです。
特定の開祖は存在しないものの、最高位と言われているのは太陽の神でもある天照大神であり、日本各地に祀られていますが、総本社は伊勢神宮の内宮になります。
この内宮には三種の神器の一つである八咫鏡がご神体として安置されています。

神社の最高位である神社本庁

なお神社は神宮や宮、大社や社、大神宮といったように6種類が存在しており、大きさや規模、格式の違いによって分けられており、最高位は伊勢神宮(神社本庁の所在地)の他に明治天皇が祀られている明治神宮などです。
宮と名がつくものは最高位と言えますが、最高位だから何か良いことがあるというわけではありませんし、仏教とは異なり祀られている神を見ることはできません。
なお様々なものが神としてあがめられており、いろいろな物が神格化されていますが、中には怨霊や偉人の霊が祀られている所もあります。
有名な人では徳川家康や佐久間象山、東郷平八郎などが偉人の霊として、菅原道真や早良親王が怨霊として信仰されています。
怨霊と言っても何か悪いことが起るわけではなく、神道の考え方では怨霊を祀ることによって怒りを鎮め、祟りから逃れて平穏を与えてくれると考えられているため、プラスの意味で捉えられることが多いです。
このようなことから菅原道真が祀られている大宰府天満宮では学問の神様として、受験生から大変愛されています。

参拝の仕方の違いについて

神社と寺院の違いは参拝の仕方もあげられます。
お寺はお彼岸などに訪れる機会が多く、何気なく入ってしまう場所でもあるのですが、実際には入口の山門で一礼をしなくてはなりません。
また山門には敷居がありますが、敷居は踏まずにまたいで入るのが基本です。
手水舎で口と手を清めたら途中にある常香炉にてお線香の煙を浴びて心身を清め、本堂へと向かいます。
御本尊の前に立ったらお賽銭をいれて静かに手を合わせ祈ります。
この時拍手をするなど音を立ててはいけません。
神社はさらに細かな決まりごとがあり、鳥居の前で一礼をします。
この鳥居は俗世と神の世界との境界と言われており、大変重要な役目があります。
鳥居の前で一礼をしたら実際に参道を歩いていきますが、多くの場合中央は神様が通と言われているため、左右どちらかの端を歩かなくてはなりません。
手水舎では手と口を清め、拝殿についたらお賽銭を入れて神様をお呼びするために鈴をそっと鳴らします。

神社では二拝二拍手一拝を行うのがルール

その後仏教では静かに手を合わせましたが、二拝二拍手一拝を行うのがルールです。
もしお願いごとがあるのであれば二拝二拍手一拝の後に再び手を合わせて祈ります。
なおお参りをすることだけに注目してしまい、最後のお礼を忘れてしまうことがあります。
鳥居を通り境内から出る際にも本殿に向かって礼をするようにしましょう。
仏教も神道も大変身近な存在の宗教ですが、より身近なのが神道であり、様々な物や人などが神になっています。
地域を見渡しても多数の神が存在しており、いかに生活に密着していたかがわかります。
神道の場合は社の周りに木が生い茂っていることが多く、ひときわ存在感のある木はご神木となりしめ縄が締められていますが、その様子は大変厳かであり、パワースポットとしても有名になることが多いです。
近年では海外の人からも注目をされており、今や観光スポットにもなっています。
社は静かな場所なので心を落ち着かせることもできますし、俗世から離れるため自分を見つめなおすこともできるメリットがあります。

まとめ

細かな決まりはありますが、身近なものが神になっているので気軽に参拝できるのも嬉しい点です。
自分が住んでいる地域にも数多くの神が祀られているので、実際に歩いて調べてみるのも面白いでしょう。
仏教にはない神道ならではの考え方に触れることができ、日本の良さを再確認することができます。

 

神社と寺院に関してよくある質問

Q1: 神社と寺院の違いは何ですか?

A1: 神社は日本の伝統的な宗教、神道の信仰の場で、神様を祀っています。
寺院は仏教の信仰の場で、仏を祀っています。

Q2: 神社には何が祀られていますか?

A2: 神社には、日本の古来から伝わる神々や、家族の先祖などが祀られています。
また、自然の精霊や、地域の保護なども祀られることがあります。

Q3: 寺院には何がありますか?

A3: 寺院には、仏教の信仰をするための施設や場所があります。
例えば、仏像、経本、経典などがあり、信者はそれらを見ながら瞑想をすることができます。
また、寺院には、法要や祈願などが行われる場所もあります。

最終更新日 2025年6月10日